不定詞と動名詞の使い分け 中学英語

中学英語で不定詞と動名詞を学習します。
不定詞と動名詞の共通点と使い分けについてまとめてみます。

【不定詞】
形 to+動詞の原形
意味
➀「~すること」
例 I like to play soccer.
(私はサッカーをすることが好きです。)
➁「~するために」
例 He went to the library to study English
(彼は英語を勉強するために図書館へ行った。)
➂「~するための、~すべき」
例 She has many books to read.
(彼女は読むための〔読むべき〕本をたくさん持っている。)
➃「~して」
例 Ken was happy to meet you.
(ケンはあなたに会って〔会えて〕幸せでした。)

【動名詞】
形 動詞のing形
意味 「~すること」
例 I like playing soccer.
(私はサッカーをすることが好きです。)

不定詞と動名詞は名前が異なるように別の文法なのですが、こうして比べてみると共通点があることがわかります。それは、両方とも「~すること」という意味を持つことです。
それでは、「~すること」いう意味を表すときは、不定詞、動名詞のどちらを使っても大丈夫なのでしょうか?
例文のlike(「~することが好きだ」)のように、大半は不定詞、動名詞のどちらを使っても大丈夫なのですが、不定詞しか使えないもの、動名詞しか使えないものといった例外があるのでそれを注意して覚えると良いでしょう。それではその例外について見てみます。

【不定詞しか使えないもの】
中学英語では、want,hope,needを覚えておきましょう。
例 I want to watch TV.・・・〇
  I want watching TV.・・・✖
どちらも「私はテレビを見ることを欲する〔テレビを見たい〕。」と訳せますが、wantの後ろでは不定詞しか使えないという決まりがあるため下の動名詞を使った文は誤りになります。

【動名詞しか使えないもの】
中学英語ではenjoy,finish,stopを覚えておきましょう。
例 He enjoyed to watch the movie.・・・✖
  He enjoyed watching the movie.・・・〇
どちらも「彼はその映画を見ることを楽しんだ。」と訳せますが、enjoyの後ろでは動名詞しか使えないという決まりがあるため、上の不定詞を使った文は誤りになります。

なお、「~するために」、「~するための、~すべき」、「~して」という意味は不定詞でしか表せない意味なので、動名詞との使い分けの問題は生じません。

ご参考になれば幸いです。

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