警察官と検察官 中学公民

今日は中学公民で登場する検察官について、警察官との違いも含めて見ていきたいと思います。

ある刑事事件(窃盗、傷害など)が発生したとします。
まず警察官が現場に駆け付け捜査を始めます。(重大事件などでは検察官が捜査を始めることもありますが一般的な例で解説していきます。)
現場の状況を確認したり、関係者や目撃者の話を聞いたり、まさに刑事ドラマで見られるような場面です。
そして、犯罪を行ったと考えられる者(被疑者)を捜索し、逮捕します。
被疑者が逮捕されれば、警察署などで取り調べを受けることとなります。
ここまでは主に警察官の役割になります。
端的にまとめると、犯罪が起こったときに現場に駆け付け捜査をし、被疑者を逮捕・取り調べることが警察官の役割になります。

その後、その事件は検察庁に送られることになります。
事件の内容を記載した書類等のほか、被疑者本人の身柄が検察庁に送られることもあり、そこでさらに取り調べが行われます。
ここで登場するのが検察官です。
検察官は、警察から送られてきた事件の内容をもとにその被疑者を裁判にかけるかかけないか(起訴するかしないか)を決める権限を持っています。
警察から送られる資料に加え、検察官自身が捜査をすることもあります。
端的にいえば、検察官は事件の被疑者を裁判にかけるかかけないか(起訴するかしないか)を決める権限をもち、犯罪の事実があると認められるときには裁判にかける(起訴する)ことを役割とする人たちのことです。
また、起訴した場合に裁判に出席し、刑事訴訟を原告の立場で進める役割をするのも検察官です。

警察官と検察官、名前は似ていますがこのように役割は異なります。
警察官についてはイメージができる人も多いと思いますが、検察官の役割は?と聞かれるとうまく説明できない中学生は多くいます。
検察官の役割を中心に整理するようにしましょう。

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