時差の計算 中学地理

時差の計算について解説します。
今回は日本(東京)との時差の求め方について説明したいと思います。
日本が中心にある世界地図を見ながら考えてみてください。なお、サマータイムについては考慮しておりませんのでご了承ください。

まず、時差を計算する上で知っておかなければならないポイントがいくつかあります。
➀日付変更線から西に向かって1日が始まる。
世界で一番早く新しい1日を迎えるのが日付変更線のすぐ西側の地点ということになります。そこから西(地図でいうと左側)に向かって順に新しい1日を迎えていくこととなります。
➁経度15度の差で1時間の時差が生じる。
➂日本より時間が早い(時計が進んでいる)のは、日本から東側(地図でいうと右側)の日付変更線までの範囲だけである。

これを踏まえて東京との時差の求め方について考えます。東京は東経135度として計算します。
➀相手の都市も東経の場合
相手の都市も東経の場合、経度の違いは差(引き算)で求めます。経度の大きい方の数字から小さい方の数字を引きます。
(1)シドニー(東経150度)
150-135=15  
15÷15=1
よって東京との時差は1時間になります。
相手の都市が東経の場合、東経135度の東京より経度の数字が大きい都市は東京より時間が早い(時計を進める)ことになります。
シドニーの東経150度は、東京の東経135度より経度の数字が大きいので、例えば東京が午前9時の場合、1時間時計を進めてシドニーは午前10時になります。
(2)カイロ(東経30度)
135-30=105
105÷15=7
よって東京との時差は7時間になります。
相手の都市が東経の場合、東経135度の東京より経度の数字が小さい都市は東京より時間が遅い(時計を戻す)ことになります。
カイロの東経30度は、東京の東経135度より経度の数字が小さいので、東京が午前9時の場合、7時間時計を戻してカイロは午前2時になります。
➁相手の都市が西経の場合
相手の都市が西経の場合、経度の違いは和(足し算)で求めます。
ニューヨーク(西経75度)
135+75=210
210÷15=14
よって東京との時差は14時間になります。
相手の都市が西経の場合は、経度の数字の大小に関わらず、すべて東京より時間が遅い(時計を戻す)ことになります。
東京が午前9時の場合、14時間時計を戻してニューヨークは前日の午後7時になります。

時差の計算については、
東経と東経、西経と西経は差(引き算)、東経と西経は和(足し算)で経度の違いを求めることがポイントになります。これを15で割ると時差を求めることができます。時計を進めるのか戻すのかは、地図で日付変更線から西(左側)へ向かって進んで行ったときに早く着く方が時間が進んでいることになります。
これが理解できると東京以外の都市間の時差も求められることと思います。

今回は東京との時差の求め方を説明しましたが、
日本の標準時子午線である東経135度の経線は兵庫県明石市を通ることや東京とロンドンの時差は9時間であることなども頻出ポイントですので覚えておくようにしましょう。

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