税金の種類 中学公民

国民の義務の1つに納税の義務があります。
今日は税金の種類についてまとめてみたいと思います。

税金はその納め方によって直接税と間接税に、納入先によって国税と地方税に分けられます。地方税はさらに都道府県税と市区町村税に分類されます。まずはそれぞれの意味について確認します。
【直接税】
税金を負担する人と納税する人が同じ人である税金です。
【間接税】
税金を負担する人と納税する人が別の人である税金です。
【国税】
国に納める税金です。
【地方税】
地方公共団体に納める税金です。都道府県に納めるものが都道府県税、市区町村に納めるものが市区町村税になります。

この分類を組み合わせることでそれぞれの税金は次のようなカテゴリーに分けられます。以下主な税金を振り分けてみます。

(1)直接税である国税
➀所得税
個人が働いてもらった給料や、自ら事業を行い得た収入に応じ納める税金です。
➁法人税
会社が得た利益に応じ納める税金です。
➂相続税
亡くなった人の財産を受け継ぐ相続人と呼ばれる人が納める税金です。
➃贈与税
個人が個人から財産を譲り受けた(もらった)ときに、譲り受けた(もらった)人が納める税金です。

(2)間接税である国税
➀消費税
消費者がモノを買ったりサービスを受けるときに納める税金です。消費税は間接税を理解する上でわかりやすい例になるかと思います。例えばあなたがスーパーで1000円の買い物をします。今は消費税率が8%ですのでスーパーでは1080円支払わなければなりません。この80円分が消費税で、買い物をしたあなたが支払う税金です。でもこの80円はスーパーを経営している会社が他の人が払った消費税と合わせて国に納めることになります。このように税金を負担する人と納める人が異なるのが間接税です。
➁酒税
お酒を買うときに納める税金です。
➂たばこ税
たばこを買うときに納める税金です。
➃揮発油税(ガソリン税と呼ばれることもあります)
ガソリンを買うときに納める税金です。なお、揮発油税には国が徴収した後、各地方公共団体に譲与される地方揮発油税が含まれます。

(3)地方税(都道府県税)である直接税
➀道府県民税(東京都は都民税)
その地域の行政にかかる費用を負担するため、その都道府県内に住所を有する個人や法人が納める税金です。
➁自動車税
自動車の所有者が納める税金です。
➂事業税
事業で得た所得に応じ納める税金です。

(4)地方税(都道府県税)である間接税
➀地方消費税
消費税として徴収された税金のうち、都道府県に分配されるものです。
➁地方たばこ税
たばこを買うときに納める税金です。
➂ゴルフ場利用税
ゴルフ場を利用した時に納める税金です。

(5)地方税(市区町村税)である直接税
➀市区町村民税
道府県民税(都税)と同様の趣旨で市区町村に納める税金です。なお、道府県民税(都税)と市区町村民税を合わせて住民税と呼ぶことがあります。
➁固定資産税
固定資産(土地や建物)の所有者が納める税金です。
➂軽自動車税
軽自動車の所有者が納める税金です。

(6)地方税(市町村民税)である間接税
➀市町村たばこ税
たばこを買うときに納める税金です。
➁入湯税
鉱泉浴場(一般的には温泉)に入湯するときに納める税金です。

税金にはいろいろな種類があるものですね。
どんな税金を、どんな目的で、誰が、どこに納めているのかを整理することが中学公民の学習では大切になります。
また、税金に関連して「累進課税制度」という用語も重要になります。
累進課税とは所得税などで課税対象が増えるほど税率が高くなることを表します。所得が多い人からより高い割合で税金を徴収するための制度です。累進課税という用語を覚えるだけでなく、記述対策として内容もしっかりと理解しておきましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする