地方交付税交付金と国庫支出金の違い 中学公民

中3公民で学習する地方交付税交付金と国庫支出金の違いについて解説します。

どちらも国から地方公共団体に配分されるお金であることは共通です。
では違いはどのような点でしょうか。

【地方交付税交付金】
地方公共団体も住民に対するサービスを提供するために税金を徴収しています。
地方税と呼ばれるものです。
その地方公共団体が必要とするお金は、その地方公共団体で徴収する税金で全てまかなえればよいのですが、中にはそれだけでは不足する地方公共団体もあります。
過疎化が進んでいたり、住民に高齢者の割合が高い地方公共団体などが考えられます。
そのような地方公共団体に国から交付されるのが地方交付税交付金です。
財源不足を国から援助してもらうお金になります。
ですので、財源が豊かな地方公共団体には地方交付税交付金は交付されていません。東京都などがその例です。
地方交付税交付金として交付されたお金をどのように使うかはその地方公共団体で自由に決めることができます。

【国庫支出金】
国が関わるべき仕事を地方公共団体に委託したり、国が地方において特定の事業の実施を促進するようなときに国から交付されるのが国庫支出金です。
地方交付税交付金との違いは、国庫支出金はその使い道(目的)が決められており、その決められた目的以外に使うことはできないということです。

ここまでをまとめると、
地方交付税交付金は地方公共団体の財政力の格差を是正するため、財政力の弱い地方公共団体に国が援助するお金で使い道は自由。
国庫支出金は地方公共団体で行われる特定の事業に対し国から交付されるお金でその事業以外には使えない。
ということになります。

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