中学国語文法の副詞について解説します。
副詞とは、自立語で、活用がなく、用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾する単語をいいます。
副詞は1語だけで文節を作ることができます。
副詞には次のような種類があります。
➀状態の副詞
主に動作を修飾し、その動作がどのように行われているかを表します。
この副詞は動詞を修飾することが多くなります。
(例)
ゆっくり走る
すぐに行く
ガタガタ揺れる
➁程度の副詞
状態がどの程度のものであるかを表します。
(例)
少し食べる
とても静かだ
かなり大きい
➂呼応の副詞(陳述の副詞)
後に決まった言葉が続く副詞をいいます。
青字が副詞で赤字がそれに続く言葉になります。
(例)
ぜひ見てほしい
まるで現実のようだ
決してやめない
最後に副詞の問題で注意する点を挙げます。
文中から副詞を見つけて抜き出すときに、「と」・「に」も含めて副詞として抜き出すことです。
例えば、
「カラスがカーカーと鳴く。」という文から副詞を抜き出すとは、「カーカーと」を答えにします。
「カーカ―」が副詞で、「と」は助詞であると判断してしまいがちですが「カーカ―と」が副詞です。
同様に、
「すぐに仕事を始める。」という文から副詞を抜き出すと、「すぐ」ではなく「すぐに」が正解となります。
まずは副詞がもつはたらきと種類を整理することから始めましょう。