中学生から時折、「古典が難しい」とか「古典の勉強の仕方がわからない」といった声を聞くことがあります。
中学校の定期テストにおいてはポイントさえ押さえれば現代文よりむしろ古典の方が得点しやすい単元になります。
現代文が本来の読解力が問われるのに対し、古典は出題されるポイントが絞れるのでそれを覚えることで確実に得点することが可能になるのです。
以下、定期テスト対策として実行すべき古典の学習法です。
➀現代語訳を正確に覚える
現代語訳自体が教科書に記載されているものもあります。現代語訳の記載がない場合は学校の授業で解説があるはずです。
万が一学校の授業で解説がない場合は図書館で調べたり、塾に通っている方は塾の授業を活用してください。
現代語訳を正確に暗記し、話の内容をしっかりと理解しましょう。
➁仮名遣いを覚える
歴史的仮名遣いを現代的仮名遣いに直させる問題は頻出問題です。仮名遣いの決まりを覚えましょう。
・「わゐうゑを」→「わいうえお」
・語中や語尾にある「はひふへほ」→「わいうえお」
・「かう」→「こう」
・「しう」→「しゅう」
この決まりに当てはめて直していくか、あるいは個々の場所ごとに全て現代仮名遣いに直したものを覚えも良いと思います。
➂表現技法や主な文法を確認する
古典の文章中に使われている表現技法や文法を確認しましょう。主なものとしては、対句(法)、係り結び(の法則)などがあります。
このような技法・法則が使われている場合はテストで出題される可能性が大きいです。
➃作品や作者について確認する
その作品が成立したい時代はいつ頃なのか、作品のジャンルは何になるのか、どのような特徴をもつ作品なのか、作者は誰なのか、他の作品にはどのようなものがあるのかなどを確認しましょう。
作品名や作者名はもちろん正確に漢字で書けるようにしましょう。
以上、定期テストで出題される主なポイントについて見てきましたが、基本的には全て中学校の授業で説明されるものばかりだと思います。
授業をしっかりと聞き、理解できない部分は中学校の先生に質問したり、塾で質問するのも良いでしょう。
いずれにしても押さえるべきポイントをしっかり確認すれば現代文より得点しやすいのが古典なのです。