中学国語文法で「れる」・「られる」という助動詞を学習します。
今日はその使い分けと「ら抜き言葉」について解説します。
「れる」という助動詞は、五段活用・サ行変格活用の動詞の未然形に付きます。
(例)
五段活用「行く」の未然形に付いて「行かれる」
サ行変格活用「する」の未然形付いて「される」
といった使い方になります。
「られる」という助動詞は、上一段活用・下一段活用・か行変格活用の動詞の未然形に付きます。
(例)
上一段活用「見る」の未然形に付いて「見られる」
下一段活用「食べる」の未然形に付いて「食べられる」
か行変格活用「来る」の未然形に付いて「来られる」
といった使い方になります。
しかし、近年「見られる」を「見れる」、「食べられる」を「食べれる」、「来られる」を「来れる」といった使い方をすることも多くなっています。
いわゆる「ら抜き言葉」です。
上記「れる」・「られる」の使い分けからすると「ら抜き言葉」は文法的には誤った使い方ということになります。
言葉は時代と共に使い方が変わっていくという一面を持つことも事実です。
「ら抜き言葉」でも意味を伝えることができれば、言葉の役割を果たしているということもできます。
しかし、文法的には上記のような使い分けがあるということもぜひ知っておいてください。