時々、「予習・復習はどちらを中心に行えば良いのですか?」という質問を受けることがあります。
勉強法にはこれが絶対というものはなく、個人の学習スタイルや、学校・塾の先生の授業形式によっても変わってくるのですが、私が思う予習・復習のバランスについてお話してみたいと思います。
あくまで私の個人的な考えですのでその点をご承知いただいた上お読みいただければ幸いです。
【小学生】
基本的にはほぼ復習だけで大丈夫だと思います。
学校の宿題や、習い終わった単元の漢字ドリル・計算ドリルのような学校の教材に繰り返し取り組むことが効果的かと思います。
そして、日々の音読に取り組むことです。国語の教科書を毎日声に出して読み、ご家族のどなたかが脇でそれを聞いて差し上げてください。読むページは学校の授業で習い終わったところ、あるいは今習っているところで良いと思います。興味を持った時はまだ習っていないページでも良いと思います。予習という堅苦しい考え方ではなく、教科書にはどんな話が載っているのか確かめてみる読み方で良いと思います。
【中学生】
小学生同様復習中心の学習で良いかと思います。
小学生に比べ覚えなければならない項目も多く、日々の復習はとても重要になります。日々の復習こそが全てだと言っても過言でない気さえします。どんなに学力があっても、日々の復習を怠り、テストの前にまとめて何とかしようと思ってもそれは不可能です。日々の努力に勝るものはありません。復習中心に日々の授業の整理に取り組んでください。
予習に関しては教科書を事前に読んでおく、英語の新出単語を調べておくといった程度で良いかと思います。予習に必要以上に深入りする必要はありません。
【高校生】
小中学生同様復習が大切であることに変わりはありませんが、予習の重要性が大きくなります。
高校の授業では1から10まで手取り足取り懇切丁寧に授業で解説があるとは限りません。要点・ポイントは解説するが、+αは自分で補いなさいという授業も中学校よりは増えてきます。少なくとも次回の授業範囲は、数学であれば例題の解き方を予習しある程度のイメージをつかんでおく、英語であれば新出単語を調べておくだけではなく長文の訳せるところは日本語訳のノートを作って授業に臨むといった姿勢も求められます。
あくまでも大まかな目安ですが、小学生・中学生は復習中心の学習を心がけると良いと思います。
高校生は予習・復習の両方が必要になってきます。割合は自分の状況に合わせ微調整していけば良いと思いますが、いずれにしても日々の学習の習慣をつけ、自分のスタイルを確立させることが学力アップにつながります。