表現技法の種類 中学国語

中学国語で学習する表現技法について解説します。

(1)体言止め
文の最後や句の最後を体言(名詞)で終わる方法です。
【例】懐かしく思い出される友の顔。

(2)倒置法
通常の言い方と言葉の順序を入れ替える(反対にする)方法です。
【例】中学生だ、私は。

(3)反復法
同じ表現を繰り返し用いる方法です。
【例】窓から見える空は、青く、青く、澄み渡っている。

(4)対句法
反対の意味の言葉、似たような意味の言葉、対照的な意味の言葉などを並べて表現する方法です。
【例】夏は暑く、冬は寒い。

(5)省略法
文章の一部を省略する方法です。
【例】広場に出ると、空にきらめく満天の星が。

(6)比喩法
物事を他のものに例えて表す方法です。次のような種類があります。
➀直喩法
「~ような」「~ように」「~みたいな」「~みたいに」「まるで~」などの言葉を使って例える方法です。
【例】綿あめみたいな雲が空に浮かんでいる。
➁隠喩法
直喩法で用いられる言葉を用いずに例える方法です。
【例】雲は、空に浮かぶ綿あめ。
➂擬人法
人間でないものを、人間に例えて表現する方法です。
【例】虹が、優しく私に語りかける。

なお、倒置法は「倒置」、反復法は「反復」のように「法」という言葉をつけずに呼ぶこともあります。
このような表現技法を用いることで意味を強調したり、余韻を持たせたり、深く印象づけたり、リズムを調えたりする効果が生まれます。
表現技法の種類を覚えると共に、それぞれの表現技法が持つ効果も意識しながら読んでみることも大切です。

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