国語力をつけるために音読が非常に重要です。
塾の授業でも国語の問題を解く前には教科書を読むように指示させていただいております。
昨日の授業で小学校4年生の生徒さんに「教科書〇〇ページから〇〇ページを音読してください。」とお伝えしたところ、
「先生、音読と朗読の違いって何ですか?」という質問がありました。
今日は読み方の種類についてまとめてみます。読み方には次のような種類があります。
➀黙読 ➁音読 ➂朗読
➀「黙読」は声を出さずに読むことです。
➁「音読」と➂「朗読」に関しては文部科学省ホームページに次のような説明があります。
1.「音読」は、黙読の対語(たいご)だから、声に出して読むことは広く「音読」である。
2.「音読」は、正確・明晰・流暢(正しく・はっきり・すらすら)を目標とする。
3.「朗読」は、正確・明晰・流暢に以下を加える。
◦ア 作品の価値を音声で表現すること
◦イ 作品の特性を音声で表現すること
(読者の受け止めた作者の意図・作品の意味・場面の雰囲気・登場人物の性格や心情を)
(青文字部分は文部科学省ホームページより引用)
「音読」がスラスラはっきりと読むことを目標にしているのに対し、「朗読」は作者の意図や場面の状況、登場人物の心情などに留意して「気持ちを込めて読む」ことが音読に加えられた読み方です。
まずは「音読」ができることが基本になるかと思います。音読ができるようになったら「朗読」にチャレンジするのも良いかもしれません。
あとは「黙読」も忘れてはなりません。じっくりと書いてある意味を読み取り、内容を理解するには黙読の効果も大きいものがあると思います。
読めるようになるまで「音読」の練習をし、スラスラ読めるようになったら内容を深く理解するために「黙読」をする。
ただ読むだけではなく、いろいろな読み方を使い分けられれば素晴らしいと思います。