後置修飾 中学英語 

中3の生徒さんから英語文法の後置修飾について質問がありました。

形容詞が名詞を説明するときは、前から後ろの名詞を説明するものがあります。
例えば、
I have a white cat. (私は白い猫を飼っている。)という文では、形容詞whiteが前から後ろの名詞catを説明します。

しかし、中には形容詞のはたらきをするまとまりが、後ろから前の名詞を説明するものがあります。これが後置修飾と呼ばれるものです。
後置修飾と呼ばれるものにはいくつかのパターンがありますが、中学校英語で覚えておくとよいのは次のようなものです。
➀前置詞を含むまとまり
The pen on the desk is mine. (机の上のペンは私のものです。)
この文では前置詞onで始まるon the desk というまとまりが、後ろから前のpenという名詞を説明します。
➁不定詞
He has a lot of work to do. (彼にはたくさんのするべき仕事がある。)
この文では不定詞to doというまとまりが後ろから前のworkという名詞を説明します。
➂関係代名詞
I have a friend who lives in Canada. (私はカナダに住んでいる友人がいます。)
この文では主格の関係代名詞whoではじまるwho lives in Canadaというまとまりが後ろから前のfriendという名詞を説明します。
She is a teacher that evryone likes. (彼女はみんなが好きな先生です。)
この文では目的格の関係代名詞thatで始まるthat everyone likesというまとまりが後ろから前のteacherという名詞を説明します。
なお、目的格の関係代名詞は省略されることがあるのでその場合は
She is a teacher everyone likes. のように、主語+動詞というまとまりで後ろから前のteacherを説明する形になります。
➃分詞を含むまとまり
I saw a dog runnning in the park.(私は公園で走っている犬を見た。)
この文では現在分詞runnningで始まるrunnning in the parkというまとまりが後ろから前のdogという名詞を説明します。
Ken has a watch broken by his brother.(ケンは、弟に壊された腕時計を持っている。)
この文では過去分詞brokenで始まるbroken by his brotherというまとまりが後ろから前のwatchという名詞を説明します。
このように、現在分詞は「~している」、過去分詞は「~された」という意味で名詞を説明する形容詞としてのはたらきをすることがあります。
分詞が他の単語を伴って2語以上のまとまりで名詞を説明するときは後ろから前の名詞を説明する語順になりますが、分詞が単独(1語)で名詞を説明するときは前から後ろの名詞を説明する語順になります。
I saw a runnnin dog. (私は走っている犬を見た。)
This is a broken watch. (これは壊された〔=壊れた〕腕時計です。)

中学校英語では、2語以上のまとまりが名詞を説明するときは後ろから前の名詞を説明する語順になるという覚え方で良いと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする