単位量あたりの大きさ 例題 小学算数

小5算数で単位量あたりの大きさについて学習します。
今日はその例題を1つ解説します。

〈例題〉
Aの花だんには20㎡に5本の花が植えられています。Bの花だんには28㎡に8本の花が植えられています。どちらの花だんの方がこんでいますか。

〈解説〉
この問題の解き方は2通りあります。
➀1本あたりの面積でくらべる方法
1本の花が植えられている面積を求め、それで比較します。「1本あたり」の面積に直すので本数でわります。
Aの花だん  20÷5=4
よって1本あたり4㎡使えることになります。
Bの花だん  28÷8=3.5
よって1本あたり3.5㎡使えることになります。
あとは「こんでいる」ということばの意味を確認します。
「こんでいる」というのは花が狭いスペースにぎゅうぎゅうに植えられているイメージです。満員電車の中を思い浮かべても良いと思います。満員電車の中はまさにこんでいて、1人の人が使えるスペースは狭くなりますよね。
反対に「すいている」というのは花が広いスペースにゆったりと植えられているイメージです。こちらはすいている電車の中を思い浮かべてください。すいているときは1人の人が使えるスペースは広くなりますよね。
したがって、花だんが「こんでいる」のは1本あたりの花が植えられている面積が狭い方になるので、Bが正解になります。

➁1㎡あたりに植えられている花の本数でくらべる方法
1㎡に植えられている花の本数を求め、それで比較します。「1㎡あたり」の本数に直すので面積(㎡)でわります。
Aの花だん  5÷20=0.25
よって1㎡あたり0.25本の花が植えられていることになります。
Bの花だん  8÷28=0.285・・・
よって1㎡あたり約0.29本の花が植えられていることになります。
同じ1㎡あたりに直したので、同じ面積で比べた場合「こんでいる」のは花の本数が多い方となり、Bが正解になります。

特に指示がなければ、どちらのやり方で考えても良いかと思います。
いずれにしてもことばの意味もしっかり確認することが大切になります。

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