「利」という漢字の部首 国語

小学校国語で「利」という感じを学習します。
ところで、この「利」という感じの部首は何かと問われたらみなさんはどうお答えになりますか?
「のぎへん」とお答えになる方も多いのではないかと思いますが、正解は「りっとう」です。

のぎへんは、稲などの穀物に関連した漢字に使われる部首です。
りっとうは、鋭い刃で切ることに関連した漢字に使われる部首です。
のぎへんとりっとうが合わさってできている「利」という漢字自体の意味はいくつかありますが、「刃が鋭い」という意味が代表的な意味になるようです。
漢文の『矛盾』の一節に、
「吾が矛の利(と)きこと、物に於いて陥(とお)さざる無きなり。」
「私の矛は鋭くて、どんなものでも突きせないものはない(どんなものでも突き通せる)。」
とあるのが良い例かと思います。

このように「利」という漢字自体の持つ意味が、のぎへんの意味よりもりっとうの意味の方を強く持つため、部首はりっとうとされているのだと考えられます。
普段よく使う漢字の一つですが、こうして見てみるとなかなか奥深いものがあると感じます。

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