短歌の句切れについて解説します。
短歌は五・七・五・七・七というリズムで書かれています。
句切れとは、このリズムのどこに意味の切れ目があるかを表すものです。
意味の切れ目がそれぞれ、
五 / 七五七七を初句切れ、
五七 / 五七七を二句切れ、
五七五 / 七七を三句切れ、
五七五七 / 七を四句切れ、
といいます。
また、句切れのないものは「句切れなし」と呼ばれます。
例えば、
「白鳥は哀しからずや空のあを海のあをにも染まずただよふ」(若山牧水)という歌があります。
これを現代語で意味を考えると、
「白鳥は哀しくないのだろうか。空の青色にも海の青色にも染まらずに(一体とならずに)漂っている(飛んでいる)。」
といった感じになります。
このように意味を考えたときに、途中に句点「。」がつくところが意味の切れ目になります。
この短歌では、「白鳥は哀しからずや」のところに意味の切れ目がありますので「二句切れ」ということになります。
句切れは「意味の切れ目」であることをしっかり意識してください。
授業では、短歌の内容(意味)について詳しく学習することと思いますので、意味をしっかり覚えた上で句切れを理解するとよいでしょう。
時々読む時のリズムの切れ目が句切れだと勘違いしている生徒さんがいます。
読む時のリズムで切ってしまうと全部「三句切れ」になってしまいそうなのでくれぐれも注意してください。